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AMWC&Laser Week

秋の学会シーズンが終わりました。今日からもう師走ですね。先週末は日本レーザー医学会、先々週末はAMWC aesthetic & anti-aging medicine world congressに参加しました。今年の学会はこれでおしまいです。

AMWCは、ヒアルロン酸のセッションが充実していて、部位別の解剖学から注入法、合併症、コンビネーション治療まで、世界のトップドクターの講演を聴くことができました。印象に残ったのはDiversity(多様性)というキーワード。古典的な黄金比や西洋人の顔に近づけることが美しいという基準は変わりつつあり、世の中で多様性が尊重されるようになったのと同様、美容の分野でも、人種や個人により美の基準が異なってもよいという認識が広がっています。ハイブランドのモデルを見ても、以前は西洋人ばかりでしたが、今や多様性に富んでいますよね。このような講演で、美の基準として必ず登場するアンジェリーナ・ジョリーですが、今後はまたトレンドが変わってきそうです。

さて、今年は、ヒアルロン酸の最新の注入法をマンツーマンで指導していただくという大変貴重なトレーニングの機会を3回も設けていただき、おかげさまで大きくスキルアップを図れたと思っています。中顔面、下顔面、目周りとテーマに沿って、アセスメントの方法から実際の注入テクニックまでみっちり教えていただきました。3人の指導医は基本的には同じメソットですが、それぞれ少しずつテクニックや考え方が異なるため、それを自分のやり方に落とし込んでいく作業も勉強になりました。患者様は、不自然な顔になりませんかとよく心配されますが、顔全体の老化を評価して、バランスよくナチュラルに若返らせるという方法は、むしろどなたにも気が付かれないくらいだと思います。トレーニングを受けてから、私自身がこの治療のすばらしさを再認識し提案にも自然と熱が入っているのか、治療を受けられる方が増えています。ヒアルロン酸でしか成し得ない効果がありますので、ご興味がある方は是非ご相談ください。

レーザー医学会のピコ秒レーザーのシンポジウムは、いろいろ考えさせられた濃厚な内容でした。特に、ピコ秒レーザーによる生体反応を定量的に評価した基礎研究の講演が興味深く、理論の理解と治療の経験値を上げて、メラノソームの破壊閾値と実際のエンドポイントの見極めに関してしっかりと自分の答えを見つけだしたいと改めて思いました。しみ治療は奥が深すぎて・・・きっとほとんどの先生方が悩まれているかと思いますが、私もなかなか正解を見つけられません。

写真左はイブニングセミナーでピコシュアの素晴らしい講演をされた奥謙太郎先生と座長で恩師の河野太郎先生、右は注入指導をしてくださった奥美香子先生です!