MスキンクリニックMスキンクリニック

ブログ

肝斑

思春期以降特に中年期の女性(まれに男性)の顔に多くみられる左右対称の褐色調の色素斑です。頬部に多いですが、額や上口唇などに現れることもあります。しみやADMと混在していたり、非典型例では診断がつきにくい場合もあります。メラノサイトが活性化して表皮のメラニンが増加していますが、真皮線維芽細胞や毛細血管を含めた様々な関与が考えられています。悪化因子として、紫外線、摩擦(洗顔、コットンでのふき取り、化粧、うつ伏せ寝)、女性ホルモン(経口避妊薬(ピル)内服、妊娠、更年期)などが関係しています。

単独の治療では効果が短期的ですぐに再発しますので、様々なアプローチで治療を継続する必要があります。完治は難しい病態ですが、多くの方で改善は見込まれます。複数の治療を組み合わせて皮膚全層の状態を改善することで長期的に安定した状態を維持することが治療のゴールです。

【肝斑の治療法】

  内服(トラネキサム酸、ビタミンC)

  外用(ハイドロキノン、トラネキサム酸、トレチノイン)

  ケミカルピーリング(フィチン酸・アスコルビン酸)+エレクトロポレーション(トラネキサム酸)

  Wピコトーニング

⑤ ボルニューマー、ナノフラクショナルRF、マッサージピール