
少し前になりますが、先日、一年の締め括り、キャンデラのユーザーズミーティングが開催されました。診療以外の仕事は今年はこれが最後です。こういうセミナーは年々華やかになり一大イベントになってきていますね。全国から400名を超える参加があったようです。以前はあまりお会いすることがなかった古巣の女子医大形成外科の先生方も多数参加されていて、レーザー治療に携わる先生方が増えているのだと改めて実感しました。私は、ピコ秒レーザーPicoWayのセッションでの講演とハンズオンセミナーで実践を行い、安全かつ効果的に行うための工夫や注意点などをお話しました。いずれもWピコトーニングについてです。PicoWayのセッションでは、あざ治療に尽力されている西堀先生とご一緒し、先生のあざ治療への情熱を肌で感じました。やはり、多くの症例を経験されている西堀先生のお話は大変勉強になります。
Wピコトーニングは、730nmと1064nmの2波長を同時に照射してリジュビネーションを図る私のオリジナルの治療。私も負けじと、Wピコトーニングへの熱い想いとこだわりを語ってきましたよ笑。嬉しかったのが、座長の宮田先生から「Wピコトーニングの結果が良いので、先生にはフラクショナルもスポット照射も必要ないということですね」とおっしゃっていただいたことです。大学病院時代、学会でレーザーの発表をすると、宮田先生から難しい質問がよく飛んでくるのでいつもどきどきしていましたが、今回いただいたコメントには思わず心の中でガッツポーズをしました!
ピコ秒レーザーのリジュビネーション治療は、フラクショナルハンドピースによる方法が主流です。フラクショナルハンドピースを用いずとも照射法を工夫することで高い効果が得られること、また、730nmを全顔に照射するという治療自体に驚かれている先生も多くいらっしゃったようです。そして、米国から来日していたキャンデラの社長と副社長がこの治療に興味を示してくださったことも、大変光栄に思います。
後日、副社長のDr.Konikaがクリニックを訪問してくださいました。レーザー治療と併用して効果を高めるのに最適なハイドラダーマアブレージョン、グラッシーについて意見交換を行い、治療のコツなど教えていただきました。私も10年以上前から実践しているので、Wピコトーニングのようなレーザー治療と、グラッシーはもとよりケミカルピーリングやエレクトロポレーションなどの治療を組み合わせることによる、安全性と効果の向上やダウンタイムの短縮などの相乗効果については充分理解しています。グラッシーは、そのコンセプトに強く共感して夏に使用した経験があるのですが、その後バージョンアップし操作性が良くなったようなので、また是非使ってみたいと思っています。一回一回のレーザー治療の効果をいかに引き出すかは、私がいつも考えていることの一つです。永遠の課題ですね。
さて、早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。今年一年、クリニックに通ってくださった患者さま、そしてクリニックに関わってくださった全ての方々に心より感謝いたします。来年もMスキンクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。そして、年明けに新しい治療を開始しますので、こちらも楽しみにしていてくださいね。皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

