本格的な暑さが到来した先週末は、お休みをいただき、熊本で開催された日本美容皮膚科学会に参加してまいりました。会場周辺からは、再建中の熊本城を眺めることができました。
今回の学会のテーマは、「いつまでも美しく」
超高齢化社会を迎え、単に長寿を迎えるのではなくいつまでも美しくありたいと願うのは共通の思いであり、皮膚科学領域の中でも美容皮膚科学は最も重要な領域の一つになりつつあります。今回のプログラムも、最新治療から保険診療の分野まで多岐にわたっておりました。
話題のピコ秒レーザーについても講演を聴いてきました。ピコ秒レーザーは、米国でタトゥー治療のために開発されましたが、日本では、しみや若返り治療にも用いられています。タトゥー除去には優れているというのが共通の見解でしたが、しみに関しては、従来のQスイッチレーザー(ナノ秒レーザー)の方が汎用性が高いという意見もあり、見解が分かれるところでした。
当然、万能な機器などなく、新しい治療が次々と出てくる中、目的によって機器を正しく選択し、最大限活用してどれだけ良い結果を出していけるかが、私達医師に求められています。そんなことを改めて思い起こさせてくれた機会でもありました。
九州の地でたくさんの方々とお会いして、リフレッシュしてまいりました。スタッフにあきれられるほど購入してきた医学書を、クーラーの効いた部屋でゆっくり読むのをこの夏の楽しみにしたいと思います笑。皆さまも、くれぐれも体調管理に気を付けて、どうぞ無理はせずに猛暑の今夏をお過ごしください!