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年末のご挨拶

街はすっかりクリスマスムードですね。院内も今、いつもよりちょっぴり華やかな空間になっています。早いもので今年も残すところ二週間余りとなりました。今年最後のブログは、春に雑誌で読んだあるコラムをご紹介します。ファッションブランドフォクシーの代表である前田義子氏が書かれたものです。

「私はいつも、自分が手がけた商品の‟最大の消費者でありたい”と思っています。ブランドを持つ=利益活動において逃げてはならない責任を負うこと。お客様にとって不快や不都合があってはならないと誠実なクオリティを心がけて服づくりをしてきました。誠実な商品価値を実現するうえで大切なのは、‟自分に嘘をつかないこと”だと考えています。自分が心地いいと感じないものをお客様に買っていただくなど論外。ファッションビジネスに限らず、長く続く利益活動において大切なのは、‟納得のいくものを作った結果、評価していただけた”という実績を積み重ねることだと思います。利益が先立つと商品へのこだわりがぼやけてしまい、その下心は必ずお客様にも伝わってしまうはず。お客様の不信感は、時差があったとしても評判として表れます。」

一流ブランドを築きあげた方の揺るぎない信念が感じ取れます。ブランドをクリニックに、服づくりを美容医療に置き換えると、私自身が日頃ぼんやり意識していたことが明確に記されていて、目から鱗が落ちる思いでした。それ以来、時々読み返して心に刻んでいます。

フォクシーでは、お客様の気持ちを理解するという目的で社販制度というものが存在せず、社員はもちろん前田氏も、店舗を訪れて自身のブランドの服を定価で購入しているということも書かれていました。前田氏が買い物をする際には、陳列された商品の状態や見やすさ、フィッティングルームの清潔感、接客の様子などを、お金を払って商品を購入する立場で観察し、気になったポイントは全てスタッフへ伝えて、その場で改善できるところは整えて帰るそうです。当院も同じ目的で、スタッフが治療を受ける際には(社販はありますが)、患者様の立場に立って治療やサービスを受けるべく予約取りから会計まで患者様と同じように行っています。そして、翌朝のミーティングで良かった点や改善点などを全員で話し合います。実はこのディスカッションはいつも白熱します。私自身が考えもしなかった気付きがあったり、スタッフの意外な発想や洞察力などに関心することもあり、技術や接遇のスキルアップへ繋げる貴重な機会となっています。

先日、恒例の一年の振り返りを行いました。スタッフの言葉から、Mスキンクリニックの一員として誇りを持って日々の仕事に臨んでくれていることが伺え、胸が熱くなりました。最近は様々な場面でスタッフの成長を感じることが多く、かけがえのないスタッフと共に仕事ができることに改めて幸せを感じています。半世紀近くの歴史を持つフォクシーに比べたらまだまだひよっこの当院ですが、より良い医療と心のこもったサービスを提供できますよう、スタッフと気持ちを一つに来年も日々精進してまいります。そして、誠実なクオリティを持つ息の長いクリニックへ成長していきたいと願っています。

今年一年、クリニックに関わってくださった全ての方々に心より感謝いたします。来年もMスキンクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。皆様、良いお年をお迎えください。

昨夜は東京女子医大形成外科学教室の忘年会でした。忘年会が続きますので、体調・体重管理には気をつけます!