先日、京王プラザホテルで開催された日本皮膚科学会に参加してまいりました。
私は、大学卒業後、母校の形成外科学教室に入局し、大学や関連病院で形成外科医として10年ほど経験したのちに、東京医科大学皮膚科に勤務しました。形成外科は皮膚の外科であり、手術により整容的にあるいは機能的にどう改善していくかを常に考えますが、皮膚科は皮膚の内科で、所見や検査データから病態を診断することに主眼が置かれます。診療スタイルが異なると、医師の考え方(性格?)から医局の雰囲気に至るまで、面白いくらいに異なっていて驚いたことをよく覚えています。形成外科医はこだわりが強い職人肌の先生が多く、上下関係が厳しい体育会系の部活のような医局でした。皮膚科医は温厚で理論派の先生が多くて、医局も、厳しいながらも穏やかな雰囲気でした。
三つ子の魂百までと言いますが、私には、医師になって最初に学んだ医局のスタイルが体に染みついているのだと思います。ですから、今でも皮膚科の先生の考え方や物事の捉え方に触れると、新鮮で、勉強になることがたくさんあります。今回の学会でも、日常診療の情報をアップデートするとともに、そんなことを感じながら講演を聴いておりました。
美容の学会はまた全く雰囲気が異なります。診療科によって特徴が出るのは興味深いですね。
学会の内容からはそれてしまいましたが、学会報告です笑