先週はお休みをいただき、楽しみにしていた日本形成外科学会総会に参加してまいりました。今回は、私の古巣である東京女子医科大学形成外科学教室が主催であり、元ボスの櫻井裕之教授が会長を務めた特別な大会でした。私は、ランチョンセミナーでWピコトーニングに関して、シンポジウムでピコ秒レーザーのシミ治療に関して講演しました。形成外科の学会でしたので、普段あまりレーザー治療に馴染みのない先生方も多く、「難しくて全部は理解できなかったけれど、1回であんなにきれいになる治療なら是非やってみたいです」と声をかけてくださいました。今回、座長の先生始め多くの先生方から治療の結果が良いことをお褒めいただきました。その治療の良さを伝えるためには、理論よりも単純に良い結果を提示することだといつも思っているので、そこを褒めていただいたことは何よりも嬉しいです。
気が付けばもう30年近くの年月が経ちますが、私が入局してまだ間もないころに配属されたのが櫻井先生率いる櫻井班でした。当時は、再建手術や緊急手術、熱傷治療で本当にほとんど家に帰れない毎日でした。そんな過酷な状況に同期は次々と辞めていき、その分当直の回数も増えて肉体的にはきつかったですが、やっと憧れの形成外科医になれた私は、ぼろぼろになりながらも楽しんで仕事をしていたように記憶しています。それは紛れもなく、櫻井先生始め尊敬する諸先輩のおかげだと思っています。今でも櫻井先生の前では不思議と、研修医のあのときのような自分に戻ってしまう気がしています。
会長招宴では、久しぶりにお会いする先生も多く、お互い近況報告をして楽しい時間を過ごしました。同門の先生方が、大学で、総合病院で、自身のクリニックで、そして海外で、それぞれの場所で活躍されていることはとても刺激になりました。学会準備のお手伝いは何もできませんでしたが、微力ながら自分にできること(発表)で櫻井先生の学会にほんの少し貢献できたことをとても光栄に思っています。櫻井先生、事務局長、医局の先生方、本当にお疲れ様でした。
気持ちの良い季節になりましたね。皆様、どうぞ素敵なゴールデンウィークをお過ごしください。