最近はピコレーザーに関する仕事が続いています。先日の大阪や大宮でのレーザーのセミナーも、多くの先生や看護師さんが参加してくださいました。有難うございました。セミナーでは主にWピコトーニングについてお話しているのですが、この治療に取り組んでくださっている先生方が増えてきて、具体的な方法についてたくさんの質問を受けました。治療が広まってきていることを実感して嬉しい限りです。
Wピコトーニングを行うとき、(患者様には伝えていませんが)私は自分の目標をまずは3回と設定しています。どういうことかというと、「3回の治療である程度の結果(効果)を出す!」という気持ちで照射しています。当院では、初めて受診された当日にいきなりレーザー治療を行うことはほとんどありません。レーザー治療に向けて肌を整える準備期間が必要だからです。そしてもう一つ大切にしていることが、レーザー治療と同日に行う種々の併用治療です。貴重な1回のレーザー治療ですから、作用機序が異なる治療を組み合わせることで、できるだけ合併症のリスクを減らしつつ高い効果を得たいと考えています。これにより肌質改善効果がぐっと高くなるのも大きなメリットです。もちろん肌状態によって、少ない回数で効果が現れやすい方と時間がかかる方はいらっしゃいますが、多くの方は1回の治療でも何らかの変化を実感してくださいます。
他院でピコトーニングやIPLなどを何回も受けられた後に当院を受診される患者様も少なからずいらっしゃいます。残念なことに、大抵は10回コースや20回コースなどを最初に契約されていて、効果はなかったけれど最後まで受けたとおっしゃいます。また先日はある先生から、メーカー推奨の設定で照射しているのに効果がないけれどどうしたらいいかと相談されました。メーカー推奨の設定というのは、ある意味では(あるいは治療によっては)、効果よりも安全性(誰が施術しても合併症を生じずに治療ができること)に主眼が置かれていると思っています。その設定と照射法が一定の閾値を超えなければ「何回行ってもまったく変化がない」ということは、実は実際よくあることです。つまり、閾値を超えない治療を10回行っても閾値を超えている治療の1回にはならないということです。Wピコトーニングも然り。閾値を超えた治療を安全に行えるよう、私自身ももっともっと経験値を上げていく必要があるといつも思っています。奥が深いです。でも、そんなWピコトーニングを照射している時が、私はやっぱり楽しくて仕方ありません!
大宮のセミナーにはマネージャーが応援に来てくれました。