年の瀬を迎え、慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。2023年は皆さまにとってどんな一年でしたか?
私は、おかげさまで今年も多くの患者さまとの出逢いに恵まれました。つい先日は、大学病院時代の患者さまと10 年ぶりの懐かしい再会を果たしました。私を探して遠方から訪ねてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
また、ある患者さまが、‘先生にしてもらった治療は全部好きです’とおっしゃってくださったことが忘れられません。まるで、先生のことは全部好きです、と言われたみたいに胸がきゅんとなりました。医師冥利につきるこんな嬉しい言葉をかけてくれた彼女は、受けた治療はどれもよかったので、勧められた治療は全部受けたいと思っています、ともおっしゃっていました。この方は、ご自身が何を受けたらいいのかをじっくり考えて、いつも慎重に治療を決められます。少し間隔が空くこともありますが、空きすぎることはなく、上手に美容医療を利用してくださっているなと思います。美容医療との向き合い方はその方それぞれ。痛みやダウンタイム、通院頻度や費用など無理のない範囲で、細くてもいいから、ゆっくりでもいいから、維持するために、後戻りしないように、続けていくことが大切だと心から思います。
そして、美容医療との向き合い方は医療側もそれぞれ。時々、‘他のクリニックではその日にすぐに治療をしてくれたのに、なぜ先生はしてくれないのですか?’ とか、‘以前のクリニックでは、入れたいと言えばすぐにヒアルロン酸を入れてくれたのに、先生はなかなか入れてくれないのね’ などと言われることがあります。思い立ったときに治療を受けたい気持ちはわかりますが、リスクを伴う治療は特に、より安全に行うための準備期間や患者さま自身がじっくり考える時間が必要ですし、患者さまが希望されているという理由だけでは治療は行いません。がっかりされる方もいらっしゃいますが、その治療を受けることが本当にメリットになるのか否か、専門家としてしっかり判断すべきだと思います。その方の様々な背景も踏まえてベストな提案をしていきたいといつも思っています。
今年は、スタッフの退職に伴い新入職者を迎えました。長く一緒に過ごしたスタッフとの別れは寂しいものですが、でもそれが新しいスタッフとの出逢いへ繋がります。そうやって少しずつ色が変わりながらもクリニックが成長していってほしい、いや成長していかなければいけないと思っています。入職してくれたスタッフは、まるで何年も前からの仲間であったかのようにしっくり馴染みつつ、新しい風を吹き込んでくれています。待ち望んでいた育休明けのスタッフも復帰し、フレッシュなパワーが加わって、来年も一つの目標に向かってチームワークよく皆で邁進していきたいと、張り切っています。いつもクリニックを支えてくれている愛すべき頼もしいスタッフたちにも心から感謝!
皆さま、今年一年有難うございました。来年もまたMスキンクリニックをよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年をお迎えください。